「知識を詰め込むだけ」と言われるこれまでの教育の問題点については、すでに多くの指摘がされています。
これまでの教育では、
・ 詰め込んで得た知識が、日常生活でほとんど活かせない
・ 知識を活かせないことによって、知識を得る意義(面白さ)が見出せない
・ 知識を活用しないことで、詰め込んだ知識が時間と共に消えていく
・ 知識の量を判断するための試験も、どれだけ詰め込めたのかを判断する記憶力テストになっている
・ 教科の好き嫌いによって、知識に偏りが生じる
といった問題がありました。
こういった問題を打開するために、西南女学院では「統合学力教育」という独自のプログラムを行っています。
これは、PISA型読解力をベースに、教科の枠を超えた総合的な学力を身につけることを目的としています。
実際に、「インテグレーション」という教科にしばられない授業が全学年で行われています。この授業で生徒たちは、様々な教科の教師とともに、
・教科の枠を超えたテーマを設定する
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・テーマについての情報を集める
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・様々な角度から情報やデータを分析する
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・自分の意見を表現・表明する
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・グループの中で討論やディベートを行い、他人の意見と比較する
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・ディスカッションの中で「もっとも良い」意見、「もっとも支持が得られた」意見を結論としてまとめる
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・自分の意見や他人の意見を評価し、次のテーマ(問題解決)につなげる
というプロセス学習を行います。
教科にとらわれないテーマについての答えを導くことで、実際の社会で立ち向かうべき問題を解決する「確かな学力」が身につきます。
この学習プロセスの中で、例えば
「ニューヨークの国際連合本部にはピカソのゲルニカが展示されています。なぜこの絵がここに展示されているのでしょうか?また、あなたがその場所に何かを展示するとしたら、何を展示しますか?」
というテーマについて考えていくとします。
この問題への結論を出すためには、
・ピカソのゲルニカとはどんな絵か?(美術・文化)
・ゲルニカという場所(地理)
・題材とされたスペインの内戦について(歴史)
・スペイン内戦の背景(思想・宗教・経済・社会)
・スペイン内戦を描いた小説(文学)
・戦争と国連について(政治・外交)
・現在の国連の問題点(時事・国際政治・国際法)
・芸術とそれに込められたメッセージ(文化・思想・哲学)
など、一つの教科(分野)ではカバーしきれない、多岐にわたる知識や情報が必要となります。
また、情報を集める上で、そのソースが日本語のものだけより、英語で表現された情報を活用することができれば、その情報量は飛躍的にアップします。
⇒英語教育
さらに、集めた資料やデータから正しい情報を取り出し、その情報を検証し、自分の意見をまとめて表現するという、PISA型読解力による学習スキルも必要となります。
⇒PISA型読解力について
このように、教科の枠にとらわれないテーマを解決するというプロセスを行うことによって、実際の社会で活かすことのできる「確かな学力(本当に必要な学力)」を身につけることができるのです。









